朝晩の冷え込みが厳しくなってくると、夏の間押し入れで眠っていた冬用の布団の出番がやってきますよね。
夏用の寝具にするときに布団圧縮袋に入れて収納していた方も多いのではないでしょうか。
でも、いざ布団圧縮袋から出した布団をみるとこのままつかいはじめていいの?なんて疑問も。
また、布団圧縮袋から布団を出しても、元のふっくらさが戻らない、ぺちゃんこになっているなんて状況もあるかも。
布団圧縮袋は収納の際にはとっても便利だけど、布団圧縮袋から布団を取り出したときどうすればいいのか?って気になる方は私以外にもけっこういるんじゃないでしょうか。
布団圧縮袋から布団をだしたら広げて形を整えましょう
圧縮袋から布団を取り出したら、まず最初にやってみるといいのが、布団を広げて形を整えることなんですって。
長い間圧縮されていた布団は、中の綿や羽毛が押し固められてしまっている状態ですよね。
そのため、袋から出してすぐの状態ではボリュームも戻ってこないこともあるでしょうし、暖かさも本来の性能を発揮できないかもしれません。
布団を軽く振ってほぐしてあげましょう
布団を広げたら、両端を持って軽くパタパタと振ってみてください。
こうすることで、圧縮されて固まっていた中身がほぐれることにつながりやすいそうですよ。
特に羽毛布団の場合は、この振る作業がとても効果的なんだとか。
ただし、あまり激しく振りすぎると布団の生地を傷めてしまったり、中身が偏ってしまったりする可能性もあるので、優しく丁寧に扱ってあげることがポイントみたいですね。
手でもみほぐすのも効果的なんです
振るだけでなく、布団の表面を手で軽く叩いたり、揉みほぐしたりするのも良い方法という話もみかけます。
全体をまんべんなくほぐしてあげることで、中の繊維が空気を含んでふわふわとした状態に近づいていくのかもしれません。
特に、圧縮で薄くなってしまった部分や固まってしまった部分を重点的にケアしてあげると、より均一な状態に戻りやすくなることがあるようですよ。
天日干しや陰干しで布団を復活させましょう
布団をある程度ほぐしたら、次は干すことがとても重要みたい。
圧縮袋の中は密閉状態だったので、湿気がこもっていたり、独特のニオイがついていたりすることもあるみたいですよ。
天気の良い日に天日干しをしてみましょう
羽毛布団以外の布団であれば、お天気の良い日に天日干しをしてあげるのがおすすめのようです。午前10時から午後3時くらいまでの、日差しが強すぎない時間帯に干すのが理想的かもしれません。
太陽の光には殺菌効果もあるといわれていますし、何より布団がふっくらと膨らんでくるのを実感できるはず。
片面だけでなく、途中で裏返して両面をしっかり干してあげることで、より効果的に湿気を飛ばすことができるでしょうからね。
羽毛布団は陰干しがおすすめかもしれません
羽毛布団の場合は、直射日光に長時間当てると羽毛が傷んでしまう可能性があるようなんです。
そのため、風通しの良い日陰で干すほうが良いかもしれません。
ベランダの日陰になっている場所や、室内の窓際で窓を開けて風を通してあげるのも良い方法なんですよ。
3時間から4時間程度、しっかりと風に当ててあげることで、圧縮袋のニオイも取れやすくなってきます。
布団乾燥機もおすすめ
お仕事などで日中に布団を干す時間が取れないってケースも多いと思います。
そんな場合は、布団乾燥機を使うといいという専門家の意見も。
布団乾燥機なら天候に左右されることもありませんし、短時間で効率的に布団を乾燥させることができますもんね。
コインランドリー店の布団乾燥機を利用するという方法もあるでしょうし、近くに布団用の乾燥機がないとか、コインランドリーまで布団を持っていくのが大変!ってことであれば、最近は、凄くコンパクトで、しかも機能性の高い家庭用の布団乾燥機もあります。
家庭用布団乾燥機でも、天日干しのようなフワフワ感を布団に取り戻したりできるものがあって人気みたいですし、天日干しのように時間がかからずタイパもいいってことで人気になってるみたい。
圧縮袋特有のニオイが気になる場合の対策
圧縮袋から出した布団には、独特のビニールっぽいニオイや、押し入れの中のこもったニオイがついてしまっていることもあるかもしれません。
しっかり干すことが一番の対策になります
先ほどお話しした天日干しや陰干しをしっかり行うことで、多くの場合はニオイも気にならなくなってくるはずです。
風に当てることで、布団に染み付いたニオイが徐々に飛んでいくんですね。
もし1回の干しでニオイが取れない場合は、数日にわたって何度か干してあげると良いかもしれません。
焦らずにじっくりとケアしてあげることが大切なんですよ。
また、上でも紹介したように家庭用の布団乾燥機などでしっかり湿気を飛ばせれば、臭いの問題解決にもつながりやすいはず。
消臭スプレーの使用も検討してみましょう
どうしてもニオイが気になる場合は、布団用の消臭スプレーを使ってみるのも一つの方法なんです。
ただし、あまりたくさん吹きかけすぎると布団が湿ってしまうので、適量を守ることがポイントになるでしょうね。
スプレーを使った後は、必ず干すなどして十分に乾かしてから使用することが大切なんですね。湿ったまま使ってしまうと、かえって不快に感じてしまうかもしれませんからね。
布団カバーをきれいに洗っておくことも忘れずに
意外と見落としがちなのが、布団カバーやシーツのお手入れなんです。
中には、布団カバーもつけたまま布団圧縮袋に入れて収納した!ってケースも多いみたいです。
もしカバーをつけたまま圧縮していた場合は、必ず洗濯してから使う方がよさそうです。
長期間密閉されていたカバーには、見えないホコリやダニの死骸などがついている可能性もあるんみたいですからね。
せっかく布団本体をきれいにしても、カバーが汚れていたら台無しになってしまいますよね。
清潔なカバーで布団を包んであげることで、より快適な睡眠につながるかもしれませんよ。
圧縮による布団へのダメージには注意が必要かもしれません
布団圧縮袋はとても便利な収納アイテムなんですが、長期間圧縮することで布団にダメージを与えてしまう可能性もないとは言い切れないようです。
ボリュームが完全には戻らないこともあるんです
特に羽毛布団の場合、圧縮期間が長かったり、何度も圧縮を繰り返したりすると、羽毛の復元力が低下してしまって、以前のようなふっくら感が戻らなくなってしまうこともあるようです。
もし干したりほぐしたりしてもボリュームがあまり戻らない場合は、布団がダメージを受けてしまっているサインかもしれません。
そんなときは、新しい布団への買い替えも検討する時期なのかもしれませんね。
圧縮期間は短めにするのがおすすめなんです
布団へのダメージを最小限に抑えるためには、圧縮する期間をできるだけ短くすることが大切みたいですよ。
半年程度が目安といわれているようですが、できればもっと短い期間のほうが布団には優しいといえるかもしれません。
また、圧縮袋を使う頻度も、毎年使うよりは数年に一度程度にとどめておくほうが、布団の寿命を延ばすことにつながるようです。
快適な睡眠のために、ひと手間かけることの大切さ
布団圧縮袋から出した布団をそのまますぐに使いたい気持ちもわかるんですが、快適に眠るためには少しだけ手間をかけてあげることが大切なんですね。
ほぐして、干して、清潔なカバーで包んであげる。このひと手間が、寒い冬の夜を暖かく快適に過ごすための秘訣になってくるんです。
また、来年の夏に布団をしまうときには、圧縮袋に入れる前にしっかり干して湿気を取り除いておくことも忘れないでくださいね。日頃のお手入れが、布団を長持ちさせることにもつながっていくんですよ。
これから訪れる寒い季節を、ふわふわで暖かい布団で乗り切っていただければと思います。ちょっとした準備と心がけで、毎晩の眠りがもっと心地よいものになっていくはずですよ。