暑い季節も寒い季節も大活躍のエアコン。特に最近は夏の猛暑でエアコンなしの生活はできなくなってきてますよね。
ただ、しばらくつけていなかったエアコンを久しぶりに動かしたら、「ん?なんか変な臭い」
そういえば、「エアコンって掃除したことないな…」「このまま掃除しないで使っても大丈夫かな?」ってことありませんか?
テレビなどでは、エアコンの清掃などメンテナンスについて紹介する特集を放送したりするのを見かけますが、エアコンの掃除しないとどうなるのでしょう?
エアコン掃除しないとどうなる?知っておくべきリスク
エアコンを長期間掃除せずに使い続けると、どのような問題が発生するのでしょうか?
体への影響とか、いろいろ問題があるようなのですが、知っておくべきリスクにはどういったものがあるのでしょう。
電気代が上昇するリスク
エアコン内部にホコリやカビが蓄積すると、空気の流れが悪くなるそうです。
それによって、設定した温度に達するまでの時間が長くなり、その結果、エアコンを通常よりも長時間稼働することで、電気代が大幅に上昇してしまう可能性があるようなんです。
あるデータによると、2年以上掃除していないエアコンは、クリーニング直後と比較して約15〜25%も電力消費量が増加するという調査結果もあるんですってよ。
つまり、1ヶ月の電気代が10,000円なら、2,500円も余分に支払っている計算になります。この物価高のご時世、この金額はかなりの痛手になりますね。
カビやホコリによる健康被害
電気代ももちろんですが、やっぱり気になるのは健康への影響ですよね。
掃除不足のエアコンは、カビの温床になるとか。
エアコン内部は湿気が多く、日光が当たらないため、カビが繁殖しやすいそうです。
カビやホコリがエアコンに蓄積して、運転するときにカビやホコリなどが室内にブハ~っと放出されると、部屋中にカビやホコリを撒き散らしてしまうのと同じになりますよね。
特に、アレルギー症状や喘息持ちの方がいれば、症状が悪化したり、体調不良につながる可能性もあるようです。
特に小さなお子さんやお年寄りの方がいる家庭や、アレルギー体質の方は影響を受けやすいようなので注意が必要です。
そう考えると、健康を守るためにも、定期的なエアコン掃除は欠かせませんね。
エアコンの寿命が短くなる?
エアコン内部の汚れは、機械部分に負担をかかるそうなので、たとえばフィルターが目詰まりすることで、モーターなどの部品に過度の負荷がかかり、故障の原因になるとか。
一般に家庭用エアコンの寿命は約10〜15年らしいですが、メンテナンスを怠ることですぐに短期間で故障してしまい、せっかく高いお金を出して買ったエアコンを買い替えないといけなくなる可能性も。
また、エアコン内部が汚れていると、熱交換効率が下がるそうで、冷暖房の効きにも悪影響がでることも。
夏は涼しくならず、冬は暖かくならないといった状況になるってことですね。
よくあるのは、フィルターの目詰まりで、風量が減少し、設定温度に到達するまでの時間が長くなったり、効きが悪くなったといったことらしいので、エアコンのフィルターをまめに掃除するのは大事なことのようです。
不快な臭いの発生
長期間掃除していないエアコンからは、カビや雑菌が原因と思われる嫌な臭いが発生します。
これ、経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
特に梅雨明けの初使用時や、冷房から暖房に切り替える季節の変わり目に強く感じることが多かったりしますよね。
車のエアコンもそうなんですが、家庭用のエアコンもエアコンのフィルターの掃除とかフィルター交換などで解消したりするようです。
この臭いは不快なのはもちろんですが、上でも紹介した健康の影響にも繋がりかねません。
せっかくのお部屋の雰囲気も台無しになってしまいます。来客時に恥ずかしい思いをしないためにも、定期的な掃除を心がけたいですね。
自分でできるエアコン掃除のメリット・デメリット
エアコン掃除って、実は自分でも十分にメンテナンスできるそうです。
精密機械だから、自分でエアコンの掃除をして故障なんてしたら大変!ってことで、これもエアコンそうじしたことない!ってことの理由になってたりしますよね。
ですが、最近は意外と簡単に自分でエアコン掃除をすることができるような便利な商品なんかもあるようですよ。
エアコン掃除スプレーの活用法
中でも、よく見かけるのが、エアコン掃除スプレー。
エアコン掃除スプレーは、フィルターや内部の汚れを簡単に落とすことができる便利なアイテムなんですよね。
種類として、
- 抗菌・防カビタイプ: カビの発生を抑制する効果があります
- 消臭タイプ: 不快な臭いを除去します
- 洗浄タイプ: 油汚れなどしつこい汚れを落とします
なんかがあるようです。
使い方は、とくに難しいことはなく簡単で、エアコンの電源を切って、フィルターを取り外したあと、スプレーを吹きかけて数分待ち、汚れを拭き取るだけ。
価格も比較的安い値段で購入できる(1,000円〜3,000円程度)ので、短時間で作業が完了し、
- 専門知識がなくても簡単に使用できる
- 時間と費用を大幅に節約できる
- 定期的に使用することで大掛かりな掃除を減らせる
といったメリットが考えられます。
ただ、表面的な汚れは取れるかもしれませんが、内部の奥まで完全に掃除することは難しいことも。また、使用方法を誤ると電気系統に悪影響を与える可能性などちょっと不安な面も。
エアコンフィン掃除ブラシやエアコンカバー
エアコンの掃除しないとわからない掃除箇所ってあるんですが、その一つにエアコンのフィンというのがあります。
エアコンのフィンは非常に繊細らしく、普通の掃除用具では傷つけてしまう恐れがあるので専用の「フィン掃除ブラシ」などを使ったほうがいいようです。
また、自分でエアコン掃除をする時、「水漏れ」問題も悩みだったりします。
そんな時は、エアコン本体に取り付け、水や洗剤が室内に漏れることを防ぐ「エアコン洗浄カバー」というのを使うといいようです。
排水ホースが付いているタイプなら、汚水を直接排水口に流すこともできるみたいですよ。
これらの商品を組み合わせることで、ある程度のエアコン掃除は自分でも可能。
ただし、内部の奥までの完全な掃除は難しいし、故障の心配などを考えるとプロのクリーニングを検討するのも良いかもしれません。
エアコンクリーニングのプロに任せる
自分でエアコン掃除をするのが面倒な場合や、完璧な掃除を期待するならプロのエアコンクリーニングサービスを利用するのがよさそうです。
エアコンクリーニングサービスの相場と選び方
エアコンクリーニングの業者にお願いするのには、どうしても費用の面が気がかり。
自分でエアコンの掃除をするよりは断然お高くなってしまいます。
エアコンクリーニングの相場は、いろいろあるのですが、
- 家庭用壁掛けエアコン:1台あたり約10,000円〜15,000円
- 天井埋め込み型エアコン:1台あたり約15,000円〜25,000円
- 業務用エアコン:1台あたり約20,000円〜50,000円以上
という値段設定などが一般的という意見も。
もちろん、料金は地域や業者、エアコンの状態によって大きく異なるので業者の見積もりをとって納得のできる形でお願いするのがいいですね。
ちなみに、複数台まとめて依頼すると割引が適用されることも多いみたいですよ。
また、良いクリーニング業者を選ぶポイントとしてよく言われるのが、
- 明確な料金体系: 追加料金の有無や保証内容について明確に説明してくれるか
- 作業内容の透明性: どこまでの掃除を行うのか、事前に詳しく説明してくれるか
- 実績と評判: 口コミや評判、施工実績などを確認する
- 保証制度: 作業後のトラブルに対する保証があるか
- 資格と専門知識: 適切な資格や専門知識を持っているか
などです。
特に重要なのは「見積もり」。
電話やウェブだけの簡易見積もりではなく、可能であれば現地調査による正確な見積もりを取るようにしたいですね。
というのも、あとになって追加料金が発生する!なんてケースもなくはないですからね。
エアコンクリーニングで行われる作業内容
プロのエアコンクリーニングで行われる作業はどういったモノなんでしょう?
ネットなどで見かけるエアコンクリーニングの内容をピックアップしてみると、
- フィルター清掃: エアコンのフィルターを取り外して徹底的に洗浄します
- フロントパネル清掃: 外側のパネルを分解して洗浄します
- ファン清掃: 内部のファンを専用の洗剤で洗浄します
- 熱交換器(フィン)清掃: 特殊な機器を使って熱交換器の汚れを除去します
- ドレンパン・ドレンホース清掃: 結露水を排出する部分を清掃し、水漏れを防止します
- 消臭・抗菌処理: 専用の薬剤を使って消臭・抗菌処理を行います
- 動作確認: 全ての作業後に正常に動作するか確認します
などがありました。
確かに、これだけの作業を全て自分で行うのは難しいですよね。こういう点が、プロに依頼する最大のメリットなんでしょう。
自動でエアコンクリーニングする次世代エアコン?
エアコンを掃除したことないからエアコン掃除しないとどうなるの?って気になることも、もはやなくなるかも?
というのも、最近は、エアコン内部を自動で掃除する機能がついたエアコンって出てきてますよね。テレビCMなんかでもそういう機能付きのエアコンを見かけたりします。
エアコンの掃除のことを考えるのが面倒ってことであれば、最新のエアコンに買い替えるというのも一つの方法ですね。
自動クリーニングなど最新のエアコンとか
最新モデルでは、AI技術を活用して汚れの蓄積度合いを判断し、最適なタイミングで自動洗浄を行う高度な機能も登場しているとか。
そうなれば、こちらがエアコン掃除してなかった!なんてことも考えることもなく、自分できれいにしてくれるわけですから、便利ですよね。
ただ、そういった自動クリーニング機能付きエアコンは一般的なエアコンよりも価格はきっと高め何だと思います。
もちろん、長期的に考えればエアコンクリーニング業者さんに掃除をお願いしなくていいなど、コストパフォーマンスが良い場合があります。
それに、最新のエアコンならスマホと連動していたり、電気代も省力化だったり、風量とか心地よいものだったり、いろんな機能がついてますよね。
特にスマートフォン連携機能は、「帰宅前に部屋を快適な温度にしておく」「消し忘れのチェック」など非常に便利。
自動クリーニング機能と合わせてこれらの機能を検討することで、より快適でストレスの少ないライフスタイルを送れるようになるかもしれませんね。