日本の暑い夏は、エアコンなしでは過ごすのは大変。
ただ、地域によっては窓を開けていれば風が通ってエアコンなしでもなんとか過ごせる、特に朝晩などはけっこう涼しいってところもあったりします。
特に夜寝る時など、エアコンをつけたままだと体がだるくなるとか、喉が乾燥して痛くなる!といったこともあって、できるなら窓を開け、網戸の状態で寝たいという方もいるかもしれません。
しかし、昨今のニュースなどをみていても、防犯対策なしで無防備に夜を過ごすというのはとっても危険です。
最近は、クマなどの対策も考えないといけないですしね。
できれば網戸で防犯対策がしっかりできるのがいいのですが、そういった網戸ってあるんでしょうか?網戸の状態でも防犯対策できる方法やアイテムなどあればいいのですが。
切れない・破れない!防犯用特殊網戸とか
網戸って、一般的なモノであれば、虫などの侵入などを防ぎつつ、空気を通したりできるのですが、カッターやハサミなどで簡単に切れたり破られたりするのが弱点ですよね。
でも最近では、防犯性能を重視した特殊な網戸がいろいろと開発されているみたいなんです。
ステンレス製防犯網戸の特徴とメリット
一般的な網戸はナイロン製やポリエステル製ですが、防犯用の網戸はステンレス製のものが主流になっています。
ステンレス製の網戸は、普通のカッターやハサミでは切ることができないほど頑丈で、それでいて通気性もしっかりと確保されているんです。
特に人気が高いのが、細いステンレスワイヤーを編み込んだタイプの防犯網戸です。
見た目は普通の網戸とほとんど変わらないのに、専用の工具を使わなければ破ることができません。
価格は普通の網戸の3倍から5倍程度しますが、防犯効果を考えれば十分に投資する価値があります。
また、ステンレス製の網戸は耐久性も抜群で、紫外線や雨風による劣化もほとんどありません。
一度設置すれば10年以上は安心して使えるので、長期的に見ればコストパフォーマンスも良いんです。
ソリッドフロー網戸の防犯性能
そんな防犯対策にもんなると話題の網戸の中で、最近特に注目されているのが、ソリッドフロー(SolidFlow)という特殊な網戸です。
これは従来の網目状ではなく、小さな穴がたくさん開いた板状の構造になっているのが特徴です。
ソリッドフロー網戸の最大のメリットは、カッターで切ろうとしても刃が滑ってしまい、なかなか穴を開けることができないんだそうです。
また、万が一一部が破損しても、その部分だけが破れるのではなく、全体の強度が保たれるような設計になっているそうですよ。
通気性についても心配する必要はありません。
小さな穴が無数に開いているため、風通しは普通の網戸とほとんど変わらないんだとか。
むしろ、虫の侵入をより効果的に防ぐことができるという副次的なメリットもあります。
取り付け工事と費用の目安
防犯用の特殊網戸を設置する際は、専門業者に依頼するのが一般的みたいですね。
自分で自力でできないこともないんでしょうけど。
既存の網戸枠をそのまま使える場合もありますが、強度を確保するために枠ごと交換することも多いです。
工事期間は通常1日から2日程度で完了します。
ただし、特注サイズの場合は納期に2週間から1ヶ月程度かかることもあるので、夏本番前の早い時期に相談しておくのがおすすめです。
網戸と組み合わせて使える防犯グッズ
特殊な網戸に交換するのは予算的に厳しいという場合でも、市販の防犯グッズを組み合わせることで、かなり効果的な防犯対策ができます。
手軽に始められるものから本格的なものまで、いろいろな選択肢があります。
窓用防犯フィルムの効果的な使い方
網戸の内側のガラス面に防犯フィルムを貼るのは、とても効果的な対策という意見もあるようです。
防犯フィルムは、ガラスが割られても破片が飛び散らないようにする効果があり、侵入に時間をかけさせることができるんですって。
防犯フィルムを選ぶ際は、厚さが重要なポイントのようですね。
一般的な飛散防止フィルムは50ミクロン程度ですが、防犯用途なら200ミクロン以上の厚手のものを選ぶといいみたいですよ。
また、CP認定(防犯性能の高い建物部品)を受けた製品なら、より確実な防犯効果が期待できます。
貼り方にはちょっとしたコツがあるんだとか。
ガラス全面に貼るのではなく、特にクレセント錠(窓の鍵)周辺を重点的に保護するのが効果的です。侵入者の多くは、この部分のガラスを割って鍵を開けようとするからです。
窓用防犯ブザーとセンサーライト
音と光で侵入者を威嚇する防犯グッズも、網戸と組み合わせて使うのに適しています。
特におすすめなのが、窓の開閉を感知して警報音を鳴らす防犯ブザーです。
最近の窓用防犯ブザーは、誤作動を防ぐために感度調整ができるものが多くなっています。
網戸を開け閉めする際の振動では反応せず、窓ガラスが割られたり、窓が大きく開けられたりした時だけ作動するように設定できます。
センサーライトも効果的な防犯グッズです。
人の動きを感知して自動的に点灯するため、侵入者にとっては非常に嫌なものです。
最近では電池式の小型タイプも多く販売されており、賃貸住宅でも気軽に設置できます。
補助錠と窓ストッパーの活用法
網戸の状態で窓を開けている時でも、補助錠を使えば開閉幅を制限することができます。
完全に窓を開け放つのではなく、10センチから15センチ程度の隙間だけ開けておけば、人が侵入することはできません。
窓ストッパーという製品もおすすめです。
これは窓のレール部分に取り付けて、窓の開閉幅を物理的に制限するアイテムです。
外から無理やり窓を開けようとしても、設定した幅以上は開かないようになっています。
また、内側から簡単に取り外しできるタイプを選べば、緊急時の避難経路も確保されます。
価格も1個あたり500円から1000円程度と手頃なので、まずは試してみる価値があります。
まぁ、こういう商品は、どちらかというと窓を締め切った状態で使うアイテムだったりしますが、防犯性能の期待できる網戸とは別にあわせて活用してみるといいかもしれません。
地域別・住環境別の網戸防犯対策
住んでいる地域や住環境によって、最適な防犯対策は変わってきます。
都市部と郊外、戸建てとマンション、1階と2階以上では、それぞれリスクの種類が異なるからです。
自分の住環境に合った対策を選ぶことが重要です。
1階住まいの重点的な防犯ポイント
1階に住んでいる、平屋建て家屋の場合は、やはり侵入リスクが最も高くなります。
特に掃き出し窓からの侵入が多いため、この部分の防犯対策は絶対に手を抜けません。
1階の網戸防犯で最も重要なのは、複数の対策を組み合わせることです。
防犯用網戸だけ、防犯フィルムだけでは不十分で、これらに加えて防犯ブザーやセンサーライト、補助錠なども併用するのが望ましいようです。
また、庭やベランダの整備も重要なポイントです。
植木や物置など、侵入者が身を隠せるような場所をなくし、外から室内が見えにくい環境を作らないことが大切です。
防犯砂利を敷いたり、人感センサー付きのライトを設置したりするのも効果的です。
マンション・アパートでの対策の違い
マンションやアパートの場合、オートロックがあるから安心と思いがちですが、実は網戸の防犯対策も重要です。
特に1階や2階の部屋では、ベランダからの侵入リスクがあります。
賃貸住宅では大掛かりな工事ができないことが多いので、取り外し可能な防犯グッズを中心に対策を考えたいですね。
防犯フィルムや窓用防犯ブザー、補助錠などは、退去時に原状回復が可能です。
また、集合住宅特有の対策として、隣の部屋との境界部分の注意も必要です。
ベランダの仕切り板は緊急時に破れるようになっているため、ここから侵入される可能性もあります。
この部分にもセンサーライトを設置するなどの対策を検討してみるといいかもしれません。
郊外・住宅街での注意すべき点
郊外や住宅街では、隣家との距離があるため、侵入者にとって作業しやすい環境になりがちです。
また、人通りが少ないため、多少の物音を立てても気づかれにくいという問題もあります。
このような環境では、音による威嚇効果が特に重要になります。
防犯ブザーの音量は大きめに設定し、近所にも聞こえるようにしておきましょう。
また、複数の窓に設置して、どこから侵入されても確実に警報が鳴るようにしておくことが大切です。
さらに、地域の防犯パトロールや近所付き合いも重要な要素です。
普段から近隣住民とコミュニケーションを取り、不審者情報を共有できる関係を築いておけば、それだけで大きな抑止効果になります。
網戸の状態でも安心して過ごすための防犯対策、いかがでしたか?特殊な網戸への交換から手軽な防犯グッズまで、予算や住環境に合わせていろいろな選択肢があります。
大切なのは、一つの対策だけに頼らず、複数の方法を組み合わせることです。
そうすれば、暑い夏の夜でもエアコンに頼らず、自然の風を感じながら安心して眠ることができますよ。まずは手軽にできることから始めて、徐々に対策を充実させていってくださいね。